2013/09/28 (Sat) 蓼科高原映画祭へ② 映画の話

映画祭に行ったのですから、当然映画の話です。私は映画評論家じゃありませんし、実際に見ている映画が極端に多いわけでもありませんから素人です。ただ好きか、嫌いか・・・それだけ。
私は映画を観るときにはどうしても映画の中の誰かに自己投影してしまうので、好き嫌いの基準は自己投影できるか否かが大きな問題です。でも、現実よりは少しくらいは良くなってほしいので、ハッピーエンドの映画が好きです。そんな前提での今回見た映画の話。映画祭では映画を三本見ました。

初日に見たのは

出来ごころ 」 1933年制作のサイレント映画。松竹蒲田作品。昭和8年度 キネマ旬報ベストテン第1位 小津安二郎30歳のときの作品です。 活動弁士がついた映画って、そう言えば生まれて初めて見たかもしれないです。
弁士の語りがなくても、映画の場面場面にセリフが文字で出るのでそんなに困るものでもなさそうです。サイレント映画の面白さって弁士の良しあしにだいぶ関係があるような気がしました。ストーリーについては何か別のところで読んでください(笑)坂本武主演の人情喜劇「喜八もの」と呼ばれる作品の第一弾ですが、喜劇というのは意外と物悲しいものです。実のところ私のこの映画を観終わった時の感想は、「まーほんとにしょーもないオトコの話」。簡単に言うとそういうものでした。ストーリーとは別にかあやんの役の飯田蝶子さんが素晴らしいです。
かあやんはこの映画の主役ではありませんが、飯田蝶子の映画だと言っても過言ではありません。昭和を代表する老け役女優さんですが、その存在感はただごとではないため、もっと飯田蝶子の映画が見たくなりました。でも、この映画はもう見なくていいかなー(笑)迷惑な男の出てくる映画はちょっと苦手。


二日目に見たのは

東京物語 」東京物語は言わずと知れた小津安二郎監督の代表作そして女優原節子の代表作でもあります。笠智衆主演で1953年に製作されています。近年ではBBC「21世紀に残したい映画100本」に『西鶴一代女』(溝口健二監督、1952年)、『椿三十郎』(黒澤明監督、1962年)、『乱』(黒澤明監督、1985年)、『ソナチネ』(北野武監督、1993年)などと共に選出されていますし、英国映画協会発行の月刊映画専門誌『Sight & Sound』にて、世界の映画監督358人が投票で決める最も優れた映画に選ばれたそうです。
淡々とした感じでストーリーが進んでいきます。私は現代の早いテンポに慣れてしまっているのかもしれませんが、小津映画の中でもテンポが大変にゆるやかで少し眠気が来てしまいます。一般的には非常に評価の高いこの映画ですが、私はそんなに好きな映画ではありません。天邪鬼なのでしょうか。

上の二作は茅野市民館で見たのですが、最後の作品は新星劇場で観ました。
大根と人参 」1965年 渋谷実監督の作品です。この作品は小津安二郎監督の最後の作品となった「秋刀魚の味」の次回作として温めていたものだそうです。渋谷実監督は私が小津安二郎作品の中で一番好きな作品の一つ「淑女jは何を忘れたか」の助監督を務めた方。コミカルでテンポ良い映画です。主演は笠智衆ですが、はっちゃけた感じの笠智衆がほんとに微笑ましい。ほんとに面白い作品でした。これを見られたのはほんとにラッキー。


2日間で3本しか見ませんでしたが、充実の2日間でした。ちなみに茅野でただ一軒の映画館新星劇場なのですが、実はこの11月で閉館となるそうです。
20130929新星劇場 (1)
この白くて可愛い映画館がなくなるのは本当に寂しいです。映画ってDVDなどで気軽に観られるようになっちゃいましたものね。スクリーンで見るのは特別なのに・・・・残念です。
20130929新星劇場 (3)
中は昔ながらの映画館の風情。でも、劇場内の椅子は新しくしたのかなかなかすわり心地がいいです。
20130929新星劇場 (2)
映画館の前にはボランティアの方がテントの中でシネマCAFEというのをやっていて、なんと!珈琲や甘酒、寒天ゼリーや味噌トマト寒天スープをご馳走してくれます。寒天は茅野の地場産業なんですって。知らなかった・・・。味噌トマト寒天スープ、タダでいただくのは申し訳ないくらいに美味しかったです。来年の映画祭はどうなるのでしょうか。(映画館閉館に関するニュースは ⇒ こちら



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こんばんは 

地方の映画館は経営が難しいようですね?
あとリンク先のニュースにも書いてあった
映画フィルムのデジタル化というのが
ネックになっているって聞いたことがあります。

こちらの劇場本当に可愛らしいです。
もう閉鎖になってしまっているなんて残念ですね。

2014/06/19 19:24 | はしびろけろ [ 編集 ]


Re: こんばんは 

はしびろけろ様

 いつもコメントありがとです。
 半年遅れのブログなのに・・・。

 地方の映画館厳しいですねー。
 秋田の映画館なんか廃墟のようになっていますよ。
 郊外の方にシネコンが出来てそちらに皆行くみたいです。
 地方の映画館は、それはそれで風情があるものなのですけどね。

2014/06/23 10:34 | 海塩みかん [ 編集 ]


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Author:海塩みかん
年齢不詳を目指す器用貧乏。普通の会社員、たまに添乗員。
食べ物には異常な執着がある(ということを最近知った。)物覚えが非常に悪いが、行ったことのない場所でも美味しそうだ!と思えば記憶できる。地理は苦手だけれど、食べ物屋さん中心に覚える。
チェーン店よりも個人で営む店が好き。美味しいか美味しくないかには、誰が作ってくれるのか?その人が好きか?好きじゃないか?がかなりの割合で加味されています。
年齢不詳を目指しているため、突如として美容に興味を持ったりするが続かない。

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